日本を代表するRPG『ドラゴンクエスト』シリーズの中でも特に人気の高いタイトルで、1988年にファミリーコンピュータ用として発売されたシリーズ第3作目。
そんな『ドラゴンクエストIII』が36年の時を経てHD-2D版として蘇ったわけですが、どうやら、発売日にドラクエ休暇をとる人が続出するレベルでヒットしているみたい!?
というわけで今回は、リメイク版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の新要素を確認しつつ、プレイヤーの声(評価/評判)を良い点・不満点という形でチェックしていこうかと思います。
新要素
まずは、オリジナル版からどのような進化を遂げたのか、新要素が加わったのかをまとめたのがこちら。
昔ながらのドット絵をベースとしたキャラクターに、奥行きや立体感を感じさせる3DCG効果を加えた背景を組み合わせている。
また、視覚効果や高精細なエフェクトも加えられ、懐かしながらも現代風にアレンジされたスクウェア・エニックス独自の美しいグラフィック表現【HD-2D】の採用。
そして、主人公の父親”オルテガ”にスポットライトを当てた【新規エピソード】や、モンスターが使うような特技を習得して攻撃から回復まで使いこなす新職業【まもの使い】。
また、世界各地で仲間にできる「はぐれモンスター」でパーティを組んで勝ち抜き戦に挑戦する【モンスター・バトルロード】に、他の冒険の書(セーブデータ)からキャラクターを貸し借りしてパーティに加えることができる【おたすけキャラ】。
加えて、・勇者(主人公)は名前・ルックス・性格の3項目、仲間キャラクターはボイス・服装・髪色が設定できる【キャラメイク(キャラクタークリエイト)】。
更にその他にも・・・
快適に遊べるようなシステム
・3段階から選べる【ゲーム難易度】。
・3段階から選べる【バトルスピード】。
・マップの広さが従来の4~5倍ほどということもあってか【ミニマップ】の追加。
・教会でセーブができるようになり、オートセーブも実装。
・ストーリーの進行などで話すべき重要なNPCの頭上には「!」が表示される。
探索/バトル関連
・新たな特技&呪文。
・新たなボスキャラクター。
・新ステータス【みのまもり】。
・アクセサリーを2つ装備可能。
・レベルアップ時にHPMP全回復。
・装備中の武器の見た目がバトル画面に反映。
・攻撃や戦略の幅が広がる【特技】が一部の職業に追加。
・フィールドのキラキラ光る場所からアイテムや装備が入手できる。
・複数の敵を攻撃できる「ブーメラン」や「ムチ」でも会心の一撃が発生。
・宿屋では泊まる以外に「休む」ことができ、時間(昼/夜)を変えられる。
・エンドコンテンツで、クリア後に行けるようになる裏ダンジョン【試練の神殿】。
・ストーリーの進行などで話しかけなければならない重要なNPCの頭上には「!」が表示される。
・ダンジョン内などの天上(屋根)がある場所でも「ルーラ」や「キメラのつばさ」が使用可能に。
・「僧侶」と「魔法使い」の呪文を覚える「賢者」になるため必要な重要アイテム【さとりの書】が3つ手に入る。
・フィールドで特定の場所に近づくと入れ、アイテムを入手できたり、はぐれモンスターと出会うことができる【ひみつの場所】。
などのような新要素が加えられています。
これによって、より遊びやすく、それでいて戦闘の深さも増し、やり込みといった面も強化されたオリジナル版から大幅進化を遂げたリメイク版ってところですね。
プレイヤーの声
それでは、実際にプレイした人たちからはどのような評価を受けているのかを、良い点と不満点に分けてご紹介していけたらなと思います。
良い点
探索面においては、レベルアップするとHPとMPが回復するからフィールド探索において宿屋に寄る回数が減るし、ルーラの使い勝手が良くてほぼどこからでも直ぐに町に戻ることができてストレスを感じにくい。
また、NPCの頭上に!マークが出たり、目的地をマップに表示できたり、ミニマップがあったりするおかげで、次の目的地や今すべきことが分かりやすくてゲームを進めやすいのもGOODなところ。
そしてバトル関連では、そこまで難しくないバトル難易度、尚且つ、バトルスピードも上げられるのでテンポが良いのも嬉しいポイント。
と。
とにかくいろんなところが親切設計で、まさに現代風アレンジといった感じで遊びやすくなっている!
そんな声が特に多い印象を受けました。
もちろん上記以外にも、
・ロードが爆速。
・強くてニューゲームが無いのは残念だが、「おたすけキャラ」が搭載されたことで周回プレイがしやすくはある。
・HD-2Dとオーケストラアレンジの音楽により世界観により深みが出ていて、フィールド探索とバトルのそれぞれの場面で美しさを感じられる。
・敵と戦ってレベル上げをする以外にも、アイテム収集や「はぐれモンスター」を仲間にする要素があってフィールド探索がより楽しくなった。
・ストーリーやバトルシステムはほぼ変わらずだが、様々な新要素やストーリーのイベントシーン追加や微調整により、新しいドラクエIIIを体験できる。
などのような意見もありましたよ!
不満点
オリジナル版ではなかなかに歯ごたえのあるゲーム性だったが、親切設計すぎるが故に全体的に簡単になっている。悪く言えばヌルゲーになってしまっている。
加えて、新職業の【まもの使い】が万能すぎて、一番難しい難易度に設定しても余裕で進められるほどで、それも含めて全体的にゲームバランスがよろしくない。
というような、ゲームバランス面で不満を感じる内容が多く見受けられました。
その他の声はこう↓
・AIの頭が悪い。
・マップはただただ広いだけでスカスカ。
・歯ごたえが無く、オリジナル版のような達成感を感じられない。
・敵との遭遇率(エンカウント)がハンパなくてバトルがめんどくさくなる。
・ダンジョン内や天井があるなし関係なく「ルーラ」や「キメラのつばさ」が使えるのは
便利過ぎて、逆にヌルゲー化に繋がっている。
・新コンテンツの【モンスター・バトルロード】は、モンスターの育成要素がほぼ無くてバトルもオートのため、アッサリしていて物足りなさを感じる。
・ボイスが付いたのは良いが、仲間との会話がほぼ無くて寂しく、場面によっては相手がしゃべってるのに主人公たちは無言というシュールな場面が多々ある。
・「賢者」への転職に「さとりの書」を必要としない「遊び人」の存在意義の低下や、
「賢者」のレア感低下という意味でも、「さとりの書」は3つもいらない。
こんな感じで、不満点を簡単にまとめると・・・
なんでもかんでも親切に(遊びやすく)すればいいってものではない!
ってことなんですかね。
まぁ、人によっては良いと感じることが、逆に不満に感じるたりするということですね。
ちなみに、「古臭くて思い出補正がないとプレイできない」なんて意見もチラホラありますが、そもそも昔のゲームを懐かしさを残しつつ現代風にアレンジしたリメイク作品なので、不満な意味合いで古臭いと言うのは個人的にはお門違いなのでは?と思ったり。
まとめ
HD-2Dによる美しいグラフィック&多くの新要素により、ゲームの内容(ボリューム)は間違いなくパワーアップしているのは間違いない。
そして、親切設計で遊びやすい作りになっていることもあって、とても好評!
しかしその一方で、ゲームバランス含めて全体的に作りが雑などの不満/不評の声も多く上げられており、今のところ賛否両論といえるリメイク版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』ですが・・・
思うことや感じることは人それぞれです。
なので、「気になるならプレイしちゃえばいいじゃない!」そう思うゲーム野郎でした。
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