最初期のコンピュータRPGとして知られる名作『ウィザードリィ』シリーズ。
その第1作目として1981年にリリースされた『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord(ウィザードリィ 狂王の試練場)』のリマスター版が現行機に対応して正式リリースされることになりました!
※PC版は2023年9月からアーリーアクセスが開始。
といっても、名を知るだけでシリーズ未プレイというお人も多いのではないかと思います。
そこで今回は、本作がどんなゲームなのか?また、リマスター化による進化・変更点などについて触れていこうかと思います。
概要
※ワンダースワン版『ウィザードリィ 狂王の試練場』ジャケットより
世界中で根強い人気を誇る『Wizardry』シリーズの記念すべき第1作目で、
1981年にアメリカのSir-Tech Software(現SirTech Entertainment)から家庭用コンピュータ(Apple-II)向けとしてリリースされた初のパーティ型3DダンジョンRPG。
・自動生成のマップをターン制で探索していくダンジョン探索型RPGで、死んだらやり直しという特徴を持つ今では人気ジャンルの1つとなった”ローグ”ライクの『ローグ(ROGUE)』
・大陸、城、迷宮を股にかけた冒険を繰り広げる内容で、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーが特に影響を受けたと言われている2DフィールドスタイルRPGの元祖『ウルティマ』
これらと並ぶRPGの原点とされる作品であり、ロールプレイングというジャンルの確立に大きく貢献したゲームとなります。
どんなゲーム?
『ウィザードリィ』は、
パーティ編成して冒険/探索、敵と戦いアイテムや経験値入手、キャラクター育成/成長
といったRPGの基本的なシステム/要素を構築したゲームの1つで、
①種族や職業を選んで作成した最大6人のキャラクター達でパーティを編成
②黒の背景に白線を引いて立体的に見せたワイヤーフレーム表示の3Dダンジョンを主観視点で探索
③モンスターと戦い、お金・宝物・経験値を得てキャラクターを育成(戦闘はターン制)
④街に戻ってステータス回復やアイテム/装備の整理
⑤②~④を繰り返しながら最奥にいるボスの撃破を目指す
⑥ボスを撃破後は再びダンジョンに潜ることが可能なので、ひたすらレベル上げやお宝のコンプリートを目指す
このようなゲーム内容(流れ)となっています。
現代のゲームと比べると見た目もシステムもかなりシンプルです。
が、想像力を掻き立てられるワイヤーフレームのダンジョン、難易度高めの探索&戦闘、やり込み要素あり。
そんなところが魅力といえるゲームなのではないでしょうか。
進化・変更点は?
原作(オリジナル版)からリマスター版への進化・変更点は、このようになっています。
・アイテム図鑑の追加
・モンスター図鑑の追加
・様々な【言語】に対応
・一部の【モンスターデザイン】の変更
・コントローラーでも遊びやすく【最適化されたUI】
・【BGM】は海外版ファミコン「NES」版の音楽をアレンジ
・ゲームの設定を行える多彩な項目の変更が可能な【オプション】
・パーティ編成・ダンジョンでの移動・呪文・戦闘などの【操作性の改良】
・一度歩いた場所はマップに表示されるようになる【オートマッピング機能】
・Unreal Engineによるアニメーションとグラフィックの刷新で、近年の【3Dグラフィック】ゲームのような見た目に進化
・難易度の高い原作寄りの設定からプレイヤーに応じた遊びやすい設定まで行える
ゲームの設定を行える多彩な項目の変更が可能な【オプション】
オプションで行える設定を一部紹介
・マップ関連
・ヒントメッセージの有無
・転職時の能力値低下の有無
・レベルアップ時の能力割り振り関連
・能力値の上り幅が異なる宿&年齢の設定
・キャラ作成時のポイントの割り振り関連
など。
こういった項目を変更できることで、難易度の高い原作寄りの設定からプレイヤーに応じた遊びやすい設定まで行えるようですよ!
まとめ
RPG、そしてダンジョンに潜るゲームの原点といえる作品で、多機種でフル3Dとして蘇る初代『ウィザードリィ』。
ほぼ原作~遊びやすい設定まで変更できるということで、自分にあわせたゲーム設定を調整し遊べる点が良いですね!
ただ・・・個人的には、
レトロゲームが好き。また、ダンジョン探索・キャラクター育成・アイテム収集といったRPGのシステム/要素を楽しみたいお人には刺さりそうですが、
ストーリー性はほぼ無いみたいなので、その辺も求めるお人だと十分に楽しめないかもしれない?
そう思ったり(;^_^A
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