2024年8月29日(木)にNintendo Switch向けソフトとして発売予定の『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』。
コマンドを選択しながら物語を読み進めていくといったゲーム性を特徴に持つ、今なお根強い人気を誇る本格派推理アドベンチャー『ファミコン探偵倶楽部』シリーズの最新作ですね。
オリジナルの都市伝説「笑み男」と殺人事件の真相に迫る物語が描かれる35年ぶりのシリーズ完全新作でもあります。
インパクトのある映像から様々な憶測が飛び交った本作・・・ではなく、あえて今回は過去作のあらすじや概要について軽く掘り下げてみたく思います。
ファミ探 消えた後継者
※https://www.youtube.com/watch?v=sU3of_1d0KIより
ファミリーコンピュータ ディスクシステム用として、1988年に発売された記念すべきシリーズ第1作目です。
〜あらすじ〜
財閥、綾城家の財産を狙う者が現れると、その者を殺すために墓から蘇るという”死人蘇り伝説”が残る明神村を舞台に、崖から転落して記憶喪失となった探偵助手の主人公が綾城家当主の不可解な突然死。
そして、その調査を進めていくたびに発生する連続殺人事件の真相に迫る。
2021年には、ビジュアル・グラフィック・BGMなどが一新、またフルボイス化もされたリメイク版がNintendo Switchにて登場しています。
概要
物語は前後編の二部構成になってて、前編の発売から約1ヵ月半後に後編が発売されています。別機種では前後編セットで出ています。
システム的には「ばしょいどう」「よぶ」「きく」「しらべる」「すいりする」など。
分かりやすいコマンドを選択しながら物語を読み進めていく(推理していく)シンプルな内容で、謎解き・推理の要求レベルも低めで物語を楽しみやすいような作りとなっています。
その一方で、対象物を調べたり(見つけ出したり)、ちょっとした迷路でダンジョン探索っぽい要素がある点においてはやや難しく感じるプレイヤーも少なくなかった模様。
その他、画面外に移動してしまったキャラクターを呼ぶ時は、何度も「よぶ」コマンドを選択しないと反応してくれなかったり、話の流れとは全く関係ない人物が「よぶ」コマンドにリストで出てきたりするが、それはどこかで繋がりがある。
こういった細かな部分や伏線的な演出が作り込まれていたりするのも特徴のひとつでしょうか。
あと、前編と後編ではキャラクターや背景のでデザインが変わっていたりします。
ファミ探 パートII うしろに立つ少女
※https://www.youtube.com/watch?v=sU3of_1d0KIより
前作『消えた後継者』の物語の2年前を描くシリーズ第2作目(1989年)。
〜あらすじ〜
生き別れた両親を探す旅の道中で私立探偵の空木俊介と出会ったことをきっかけに探偵助手なり、その数ヵ月後に私立高校で殺人事件が発生しその調査に乗り出した主人公。
事件を調査していく中で、殺された生徒は殺される数日前から突然、血に染まった少女の霊が現れるという学校で噂される怪談「うしろの少女」について調べ始めていたという。
そのことを知った主人公は、殺人事件と怪談話の関連性、またその真相を追っていくこととなる。
1998年にスーファミのカセット書き換えシステム「ニンテンドウパワー」で、2021年にはNintendo Switchで現代風にリメイクされおり、前作・ゲームカード・サウンドトラック・設定資料集を収録したパッケージ版も発売されました。
概要
前作と同じく前編/後編の2部構成(前編から約1ヵ月後に後編発売)。
基本的なゲームシステムも前作とほぼ変わらずです。
あらすじでは触れていませんが、私立高校で起きた殺人事件のほかに、別の殺人事件も同時展開するストーリーとなっています。(2つの事件に繋がりがあるのかは…)
そして『うしろに立つ少女』では、殺人事件と怪談(幽霊)のダブル要素により、前作に比べてホラーテイスト強めな演出・シナリオとなっています。
ですが、ちょっとしたギャグ/コメディな場面もあって展開に緩急/メリハリがつけられているので、ワンパターンにならず飽きずに楽しみやすいのがポイント。
ちなみに、キャラクターを調べる場所(部位)によっては面白い反応が返ってきたり、体を何度もしつこく調べていると痴漢扱いされてゲームオーバーになるという演出が見れるなど、いろいろと凝った面白いネタが散りばめられているのも特徴のひとつですね!
BS探偵倶楽部 雪に消えた過去
『メトロイド』や『メイド イン ワリオ』など、そして『ファミコン探偵倶楽部』の1〜2作目を手掛けた坂本賀勇氏ではなく、本作の監督および脚本は中田雅康氏が担当しています。
また過去作とは違って、衛星(BS)放送の電波を受信してゲームをダウンロードしたり、多くのユーザーが一つのゲームを同時に楽しめる。
というスーパーファミコン専用の衛星データ放送サービスを受診するためのデータ放送受信ユニット『サテラビュー』で実施された衛星データ放送サービス「スーパーファミコンアワー」にて、放送/配信されたシリーズの続編でもあり外伝ともいえるタイトルです。
スーパーファミコンアワーの番組内で予め決められた放送時間内(1時間)のみプレイできる「サウンドリンクゲーム」というものに分類されているらしい。
※現在はリメイク版なども出ておらずプレイするのは非常に困難であり、リメイクしてほしいとの声も上げられている。
〜あらすじ〜
橘あゆみは、病気療養中の母・敏江を見舞うために、連休を利用して”落武者の亡霊伝説”が残る寒村・尾地谷村(おちたにむら)にある実家に帰省する。
そんなある日、尾地谷村の村長が自宅で胸を刺されて死んでいるのが発見される。
それを皮切りに、次々と殺人事件が発生することで村人は落武者の祟りだと騒ぎ怯えはじめる中、橘あゆみはその連続殺人の真相に迫っていく。
過去シリーズをプレイしているお人はご存知かと思われますが、橘あゆみは過去シリーズのヒロインです。
概要
全3週で各週に1時間の放送/配信のタイミングでプレイできるいう制限がある中、前編・中編・後編の3部構成というこだわり様はもうやり過ぎレベルといえ、多くのユーザーにプレイさせる気がさらさら無いと思えてしまう鬼畜仕様だったらしい。
ゲームシステムは過去作と同様にコマンドを選択して物語を進めていく感じですが・・・
本作は、プレイ時間の経過とともに物語も進行するサウンドリンクゲームであったため、調査(コマンド選択)している途中であっても強制的に物語が進行するようになっていたんだとか。
つまりは、各調査場面において強制進行するまえに調査をすべて終えないと置いてけぼりを食らうということ。
その為、システム(調査)は結構シンプル化されていた模様。
そういった中で、調査の達成率として「調査指数(最大100%)」というスコアが表示されるシステムが採用されており、達成率が上位のユーザーにはテレホンカードが贈られたそうです。
ここまでくると、もうゲームではなくクイズ番組みたいな感じですね。笑
まとめ
『ファミコン探偵倶楽部』はシリーズもので世界観や登場人物といった繋がりはありますが、作品それぞれが独立したストーリー/シナリオが描かれます。
その為、どの作品から遊んでも楽しめる内容になっています。
ということで、シリーズ未プレイの方は最新作の『笑み男』からプレイするも良し、『消えた後継者』や『うしろに立つ少女』のリメイク版からプレイするも良し!といったところでしょうか。
ちなみに、『ファミコン探偵倶楽部』のリメイク版の評価/評判を調べようとすると「ファミコン探偵倶楽部 リメイク ひどい」とか出てきますが、実際はなかなかに評価/評判は良く、良いリメイク作品になっているみたいです。
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