2005年に発売されたニンテンドーDS用ソフト『アナザーコード 2つの記憶』。
そして、続編が描かれる2009年発売のWii用ソフト『アナザーコード:R 記憶の扉』。
この2作品が一本化&進化を遂げ、Nintendo Switch用ソフト『アナザーコード リコレクション:2つの記憶/記憶の扉』として2024年1月19日(金)に発売されました!
「さわれる推理小説」のキャッチコピーの通り、タッチスクリーンやマイク機能、リモコンを駆使して謎を解いていく作品でしたが、今作ではどうなっているのか?
今回は、ゲーム野郎的にも気になったその辺りの情報やゲーム内容に焦点を当ててまとめていきます。
名作謎解きミステリーが蘇る
※『アナザーコード リコレクション:2つの記憶/記憶の扉』ジャケットより
『アナザーコード』は、
少女・アシュレイが見知らぬ土地で会話やテキストを読んで物語を楽しむ”イベントパート”とマップを探索して”探索パート”の2つのパートを進めながら、情報や手がかりを集めて過去や謎を解き明かしていくミステリーアドベンチャー(ノベル要素濃)。
ですね。
今作『アナザーコード リコレクション:2つの記憶/記憶の扉』では、過去シリーズを一本にまとめつつ、グラフィックやシステムの一新&再構築されたリメイク作品となります。
基本的な部分は変更されていませんが、オリジナル版を移植してちょっとした新要素を追加したリマスター作品ではありません。
ただ、現代のゲームと比べるとカメラワークやテンポなど気になる点はいくつかあると思います。
両親をフィーチャーした物語
※https://www.youtube.com/watch?v=jQmIxP9PPkoより
『アナザーコード:2つの記憶』では、
ある日、幼い頃に両親を亡くした少女・アシュレイのもとへ、亡くなったはずの父・リチャードから手紙が届きます。
アシュレイは、この真相を確かめるために父が待つという孤島へ向かい、そこで出会う記憶をなくした少年・ディーとともに謎や事件の真相に迫る物語が描かれています。
続編『アナザーコード:R 記憶の扉』では、
『2つの記憶』の出来事から2年が過ぎ、16歳になったアシュレイは美しい湖として有名な
「ジュリエット・レイク」にあるキャンプ場へと足を運びます。
すると突然、母”サヨコ”と訪れたことがあることを思い出し、アシュレイはこの過去の記憶に隠された真実を追うべく探索していく物語が描かれます。
このように、
『2つの記憶』では”父”を『記憶の扉』では”母”を・・・と、亡くなったハズの両親にフィーチャーした物語が展開されます。
キャッチコピー「さわれる推理小説」の推理小説な部分でもあり、いずれも程よい難度の謎解きが用意(ヒント機能付き)されています。
オリジナル版との違い
オリジナル版では、
- 『2つの記憶』=2画面&タッチペン。
- 『R 記憶の扉』=Wiiリモコン。
というように、それぞれの機種が備えた機能をふんだんに活用したシステムが特徴的でした。
対する今作のスイッチ版では、両作品ともに共通のシステムが採用されているので、この項目では、両作品共通の変更点をメインでまとめてみます。
・グラフィックが一新され、綺麗な3Dへ進化
・設定/ストーリーに変更点がある
・謎解きの刷新
・キャラクターにボイスが付き、イベントパートではフルボイスで展開
・DS版『2つの記憶』では、ゲーム内に登場する端末「DAS」がDSからスイッチに似たデザインに変更
・完全3Dモデル化により、ところどころ演出が異なっていたりキャラクターの表情が豊かになっている
・カメラも自由に動かせる三人称視点(操作キャラの後方から視点)に変更され、臨場感や自由度がアップ。
・アシスト機能を搭載(目的地を指し示すナビゲーション機能と謎解きのヒント機能)
【補足】
DS版『2つの記憶』は、要所要所で切り替わる主観視点とフィールドを歩いて探索する見下ろし視点の2つの視点(画面)を利用した移動とタッチペンによる探索。
Wii版『R 記憶の扉』では、横スクロール型の移動とWiiリモコンによるポイント&クリック操作を活用した探索システムが採用されています。
こんなところでしょうか。
上記の他にも、DSの2画面を使った見せ方を2つのウインドウ(ワイプ)を使った演出やカメラワークで補って1画面で表現しているなど。
オリジナル版ならではの特徴を今作にも取り入れていたりと、当時のファン向け?懐かしみを感じられそうな要素もあります。
まとめ
グラフィックやシステムの変更で遊びやすく、オリジナル版をプレイしたお人でも新鮮に楽しめるであろう『アナザーコード リコレクション:2つの記憶/記憶の扉』ですが・・・
『アナザーコード』が持つ特徴的なシステム(仕様)による演出・探索・謎解き要素においてのプレイ体験が失われているのは確か。
個人的には、スイッチ版として出すならJoy-Conを活かしたシステムにすれば良かったのにと思ったり思わなかったり。
そこが良い悪いという話ではないのですね(汗
とにかく、今作はストーリー重視のアドベンチャーゲームとなっており、
謎解きが苦手なお人でも楽しみやすく、特に推理ものが好きなお人に刺さる可能性大のタイトルではないではないでしょうか。
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