『Sweet Lands』は最大級ボリュームのボードゲーム?概要や気になる点

日本を代表するボードゲーム出版社「うちばこや」は、ゲームデザイナーの戸塚中央さんと共に3年の歳月をかけて作った新作『Sweet Lands』のクラウドファンディングを”Kickstarter”にて実施されました。

そこで今回は、電源を使わずにアナログで遊ぶことができるボードゲーム『Sweet Lands』について触れていこうかと思います。

Sweet Lands(スイーツランド)の基本情報

https://www.youtube.com/watch?v=6RSrmvXqqtwより

ユーロスタイル&じっくり遊べるボードゲームを中心に世界に出版・展開を行っている「うちばこや」の新作となる『Sweet Lands』は、

お菓子の国「スイーツランド」を舞台に、お菓子の食べ過ぎたことで倒れた前王の後継者・次期国王をめぐってそれぞれのプレイヤーは豊かな街をつくり、最も発展した国を築くために競い合う。

といった内政競争をテーマにした戦略性の高い重量級のボードゲームなんだとか。

ここで、ボードゲームに馴染みのない人だと特に、重量級と言われてもピンと来ないと思うので、プレイ時間に置き換えると100分~200分ほど。

と。かなりのボリュームでじっくり遊べる内容になっているみたいです。

そして、上記以外の概要はこちら↓

・プレイ人数:1人~4人
・対象年齢:14才以上

ボードゲームというと、みんなでワイワイ遊ぶイメージがありますが、本作はひとりでも遊べるのは非常に良き!!!

ボリューム満点で何度でも遊べる

450個を超える木駒に200枚以上のカード。

そして、それぞれが固有の能力を持つ14人の個性豊かなキャラクターが登場する。

これにより、ボードゲーム最大級のボリュームを誇る。

加えて、戦略の幅が広く、遊ぶたびに違った方針・展開を楽しめるリプレイ性の高さが魅力のゲームのようです。

お恥ずかしながら、ボードゲームを遊んだことがほとんどないゲーム野郎視点では、

「450個も駒があるの?」、「遊〇王でさえメインデッキが40枚~60枚らしいのに、200枚もあって各カードにちゃんと意味(使い道)があるってマジ!?」、「そもそもボードゲームにキャラクターなんて存在するのか」

と。駒・カード・キャラクターという3つの要素だけの時点で驚きで、練り込まれた/作り込まれた内容なのは分かるんですが、細かなルールやシステムを理解できるのか不安になるレベル。

まさにこれが、可愛らしい見た目とは裏腹に遊びごたえ抜群!ってやつでしょうか。

運ではなくリソース管理が重要

運要素が全く無い。これは、ジャイアントキリングや、負けている状況からの逆転劇が起きにくいこともあって、意外とつまらなかったりします。

逆に、運要素マシマシだと実力/戦略もへったくれもなく、それはそれでつまらない。

その点『Sweet Lands』は、計画性や戦略性といったリソース管理を重きに置きつつ、運要素が極力抑えていることで運によって勝敗が左右されにくいように作られています。

なので、しっかり戦略を練る楽しさを味わえるゲーム性といえるのではないでしょうか。

ちなみに、本作の主な運要素は「カード」で、様々な効果を持つカードの中からどのようなカードを引き当てるか、といった部分が運に絡んでくるみたいなんですが・・・

・カードを引く機会は頻繁にはない。
・自分にとって良いカードが引けなくても無駄にはならず、他の使い道がある。

などにより、カードの引き運が悪くてもそれが勝敗を分ける大きな原因にはなりづらいとのことです。(相手が良いカードばかりで、自分が悪いカードばかりなら流石に勝敗に関わってきそうではありますが)



ゲームの大まかな流れ

https://www.youtube.com/watch?v=6RSrmvXqqtwより

『Sweet Lands』の大まかな流れをまとめるとこんな感じ。

細かなルール・システムについては、詳しく解説されている動画がYouTubeなどであげられているので、そちらの方で確認してみてください。

①開始フェイズ

ラウンドマーカーを進める。(各ラウンドが開始されるときに、ラウンドに応じてアクションタイルを表にする)

②収入フェイズ

ラウンド支援タイル、キャラクターボード、収入トラック、市民カード、これらの項目から収入を獲得できるフェイズです。

③アクションフェイズ

スタート(手番)プレイヤーから順番に、時計周りに1アクションずつ行っていき、アクションスペースの使用、市民カードのプレイ、フリップ能力の使用、パス、これら4つのメインアクションから1つ。

それと、自分が望む(やりたい)数だけフリーアクションを実行します。

④クリーンナップフェイズ

メインボードとプレイナーの手元にあるアクションディスクを取り除いてサプライに戻す。

手札が2枚以上なら1枚を残して、残りは捨てる。

フリップ能力のスキルタイルを全て表にする。

これらの工程を終えると、次のラウンドの開始フェイズに移ります。

⑤ゲーム終了

第5ラウンドのアクションフェイズを終えるとゲームの終了となり、得点となる要素を合計して勝利点がもっとも多かったプレイヤーが勝ちとなります。

同点の場合はクッキーラビットコマが多い方が勝利、それも同じなら同点1位。

 

このように、上記のフェイズに沿って進めていき、

ボード(マップ)にタイルを配置して道をつないで開拓し、そこに建物を建てたり住人を住まわせたりして国(個人のボード)を発展させつつ、工業・食料・繁栄などといった得点となる要素も進めて高得点を目指して得点を競い合う。

ってやつですね!

気になったところ

『Sweet Lands』を調べていて個人的に気になったのはこちらの2点。

まず1つ目は、これを言うとボードゲームが好きな人に怒られるかもしれませんが、

めんどくさそう

です。

というのも、コマ・タイル・ボードといったゲームの部品のことを総称してコンポーネントと呼ぶみたいなんですが、そのコンポーネントの数がかなり多いんです。

つまり、ゲームの準備(セットアップ)が結構大変そうだということで、始めるまでがめんどくさいのではないかと感じてしまいました。

あと、ゲームを終えたときの片付けも・・・ですね。

本当は、準備や片付けも含めて楽しむものなのかもしれませんが(汗

続いて2つ目は、

難しそう

だということ。

『Sweet Lands』は作り込まれていて内容が濃いので、やりがいがあるのは間違いないと思います。

しかし、濃いゆえに、特に、ボードゲーム初心者からするとなかなかに複雑なシステムであり、ルールや各要素を理解するが難しそう(時間が掛かりそう)なんですよね。

そんなこともあって、難易度は高めなのかなという印象を受けました。

実際に、チュートリアル(ルール説明)だけでも結構な時間が掛かるらしい。

 

上記2点が、ボードボームをほぼプレイしたことがないゲーム野郎にとっての『Sweet Lands』の第一印象となりますが・・・

正直、何をするにも最初はいろいろめんどくさくて難しいことばかりですし、それを乗り越えると本当の景色が見えるってものです!(たぶん)

なので、本作含め、ボードゲームは準備/片付けやルールの問題が解決できれば、めちゃくちゃ楽しめて面白いのは間違いない!?



まとめ

・ソロから最大4人まで遊べる重量級アナログボードゲーム。
・お菓子の王国を発展させて最終得点を競う内容。
・ボリューム満点かつ練り込まれたゲーム性。
・運が与える勝敗への影響は極力抑えられている。
・内容が膨大が故に、めんどくさい&難しい一面があったりなかったり。

うちばこやによる新作アナログボードゲーム『Sweet Lands』ですが。

2024年11月16日と17日に幕張メッセで開催が予定されている、日本最大級アナログゲームイベント『ゲームマーケット2024秋』に出展されるとのこと。

なので、本作が気になる人はクラウドファンディングプロジェクトの参加、そして、本作以外にもアナログゲームに興味のある人は会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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