『天穂のサクナヒメ』稲作パートの作り込みが凄い!工程・作業まとめ

数多く存在するゲームジャンルの中でも、アレコレ考える必要があるシミュレーション系が苦手なゲーム野郎です。

が、様々な工程があって作り込みの再現度の高さ、リアルな稲作・米作りを疑似体験できる『天穂のサクナヒメ』は、過去にプレイしてきたゲームの中でも印象に残るタイトルでもあります。

2024年7月現在放送中のアニメも大変評判が良いということなので、アニメを視聴してゲームに興味を持たれる方も居るんじゃないかと。

そこで今回は、あらためて本作最大の特徴といえる稲作・米作りの要素(工程)がどんな感じなのかをまとめてみようかと思います。

田起こし

これをやらねば始まらない田起こし。

冬の間に寒さで固くなってしまった土を鍬(くわ)でよいしょよいしょ耕して土を柔らかくする工程。

後ろに少しずつ下がりながら鍬を振り上げて~下ろして~を繰り返す操作はまさに作業!

耕すだけでなく、稲を育ちやすくするためにそこら辺に転がった石を取り除くのも必要だったりします。

さぁ、ここから長い長ぁぃ稲作・米づくりの始まりです。

この時点で作業系ゲームが苦手な人は「あっこれは・・・自分には合ってないやーつ?」となるかも(笑

種籾選別

田植えに使う苗の選別する工程で、品質の良い苗を選別することで出来上がったお米のステータス量が上がりやすくなる結構大事な要素。

種籾が入った桶に泥水や塩水を入れて棒でかき混ぜるを繰り返すのですが、当然、スティックを傾けたりグルグル回したりして手動で作業を行います。

良い種は重くて沈み、悪い種は軽くて浮く、と説明されますが、どれだけ沈んでいるのか見づらくて分かりづらいです。

しかし、最初は泥や塩水を何度かに分けて入れながら混ぜ繰り回し、桶に入っている緑色の石が浮いたら止め時と覚えておくと良いかも!

育苗

選別が終わると、芽が出始めの種籾を育苗箱である程度大きくなるまで安全に育てる工程で、「厚播き」と「薄播き」を選択します。

厚播きは収穫量が増えるがお米の質は普通。薄播きは収穫量が厚播きに比べて減るがお米の質は良い。

これを頭に入れて選択する感じですが、基本、薄播きで良いらしいです。(知らなかった・・・)

ここではめずらしく、特に操作する作業は無く選択するだけなので超楽ちん!

田植え

田植えでは苗を1本1本植えていくことになります。

といってもそれは序盤だけで、ストーリーを進めていくことで1回で植えれる苗の本数が増えていくので結構楽にはなります。だけど面倒には変わりないです・・・

んで、苗を植える間隔が広かったり狭かったりすることでもお米の仕上がりに関わってくるという細かさで、より良い品質のお米を求めるなら手間をかけるべしってね。

ちなみに、苗を植え終わると収穫までに状況を確認しながらいろいろテコ入れするのも大事になってくるので、田植えが終わったらハイ終了~とはいきませんのでご安心を!

テコ入れ内容については下記【その他】の項目に記載。

収穫

収穫では育った稲を刈り取っていくことになりますが、もちろん機械なんてものはなくボタン連打で刈りまくる!

この刈り取る工程自体はお米の質に関係しなかったと思うんですが、刈り取るタイミングで水を抜いておくことや、晴れの日に稲を刈ることで稲を乾燥させる時間や収穫量、また質に影響したはず?

なので、田植え後から収穫までは天候/自然との闘いでもあるということですね。

稲架掛け

収穫した(刈り取った)稲を木や竹などで組み上げた「はさ」に稲を束ねて掛け、天日に干して乾燥させます。

特にあれこれすることはなく干すだけ。

干したら乾くまでダンジョン探索やら休憩やらで時間を進めつつ、干している稲の乾き具合を見ながら取り込むもう!



脱穀

稲架掛けが終われば穂から穀粒を取り外す脱穀に入ります。

ここでは、稲を持ち→稲を道具に沿え→引っ張る、という作業をボタンとスティック入力で行う仕様という拘りっぷり。

それほど稲作・米作りは大変ということを教えてくれます。

が、後々道具を作れるようになって効率的にはなってくるのでまだ救いの道はあり!

籾摺り

とうとう最後になりました。玄米、分搗米、白米のどれかに仕上げる工程です。

ここで仕上げた米の種類によって、効果やステータスの上昇値が異なるというわけなんですが、スティックが擦り減るのではないかと思うほどにスティックを上下に倒しまくる作業は単純だけど長くて面倒!

その為、途中で白米にするのをやめたくなるレベルで、最後の最後まで楽をさせてくれません!(ストーリーを進めると楽にはなる)

だけど、ステータスをバランスよく上げるなら白米がベストというジレンマ。

ほんと、米をぶち込んで仕上げタイプのボタンをポチって待ってるだけで籾摺りができちゃう、そして最近では石も混じらない精米機はほんと便利で凄い代物ですよ!

その他できること

上記の工程をやりさえすれば、とりあえずは本作でお米を作り上げることはできます。

しかしこれだけではなく、その他にもいろんな作業が再現されています。

ということで、突き詰めるとお米の質や量がアップさせることができて、より深く稲作・米づくりを知ることができる細かな作業はこちら↓

水やり

【田植え】から【収穫】までの間、稲の成長具合や時期、その日の天候などに応じて水を入れたり抜いたりして水量や温度を管理する作業。

稲の成長や出来上がりに影響が出ます。

肥料

田んぼの土に養分を与え、稲の質を高める大事な肥料づくり&肥料撒き。

主にダンジョンで入手した素材を調合し、任意また目的に合った効果やステータスの肥料を作って田んぼに撒くことができます。

ただ、調合の幅が広いわ、適切な肥料を撒くタイミングもあったりわで、ややこしくて分かりづらい要素でもあるので、分からないうちはとりあえず撒いて田んぼの養分が減ってきたら追加で作って撒いておけばOKかも?

雑草抜き

肥料を撒いたりして田んぼの栄養値を上げていくと発生しやすくなる雑草を抜く作業。

これをこまめに行わないと稲に栄養がいきわたりにくくなり、稲のステータスが下がったりします。

通りすがりに見つけたら引っこ抜いておくと尚良し。

害虫対策

田んぼの周りで発見できる蜘蛛・蛙・田螺は益虫で、田に放すことで害虫対策として活躍してくれるので、とりあえず田に放しておけば問題無し!

ちなみに、害虫は雑草や、肥料の成分に魚や肉類を混ぜると発生しやすくなり、害虫が増えると稲の量が減ったり病気になりやすくなってしまいます。

合鴨

ストーリーをある程度進めると合鴨を飼うことができるようになり、田んぼに合鴨を泳がせると雑草が害虫を食べてくれます。

また、食卓を飾る卵も産んでくれる可愛いやつです。

しかし、益虫である蜘蛛を食べたり、育った穂を食べてしまうデメリットもあり。

合鴨が成長すると、食べる・逃がす・何もしないを選択できます。どれを選ぶかはプレイヤー次第。

そもそもお米を作るとどうなるの?

本作の稲作・米づくりはサクナの成長要素でもあり、お米を収穫するとその出来でサクナのステータスが上がっていく仕組みとなっています。

つまり、お米を作らないとサクナは強くなりません・・・ということは、

どれだけ面倒くさくても稲作・米づくりからは逃れられないのです!!!

少々成長させなくても横スクアクションは得意だしイケるハズ。と高を括っていると痛い目に合うのがこのゲームです。

お米を作ってサクナを成長させないと、後々、敵に1ダメージしか与えられなくなってかなりの鬼畜モードになるので、結局お米を作る羽目になります。

そんなこともあって、シミュレーションは無理だ!作業系は苦手だ!という人や、そもそも稲作パートが楽しめない人には苦行になる要素かもしれないですね。

しかし、日本伝統の手法の米づくりを史上類を見ない深さで体験できるゲームなんて本作しかないということで、プレイする価値は十分あると思いますよ!

稲作パートが面倒くさい時の救済措置はあるが・・・

稲作パートのメインとなる各工程では作業をNPCに任せることも可能です。

しかし、品質が大きく低下して出来上がりが悪くなり、サクナのステータスもあまり上がらず育成に多くの時間が掛かってしまいます。

その為、ある程度は自分(手動)で行った方が効率が良く、スムーズにゲームを進めることができると思います。

まぁ、ほんとに面倒くさい!時間がない!って時には助かる便利な機能であることは間違いないですけどね。

稲作を放置した結果

ちなみに、稲作パートでなーんにもせずにいる(手を付けず放置する)とどうなるのか試してみたところ・・・

NPCが代りに稲作をやってくれました!

この結果に、「やったー!超楽じゃん!」となった矢先、お米が出来上がった時の詳細が表示されることなく次の稲作シーズンへと移行。

あれ?と思ってサクナのステータスの上り幅を見てみると、どのステータスも一桁台しか上がっておらず、数値が上がってないものもありました。

つまり、なにもやらないのはほぼ時間の無駄!!!であることが分かったのです。トホホ。

なので少しは稲作に手を付けようねってお話ですね。



まとめ

以上が、稲作パートでできる作業(各工程)になります。(抜けている作業があればごめんなさぃm(__)m)

こうしてみると、かなり細かくて色んなことができ、1つ1つの工程に拘りを感じられる『天穂のサクナヒメ』。

ゲームしながら稲作について学べる教材としてもgoodといわれており、農林水産省ともコラボするタイトルということで・・・

ゲーム野郎的には、稲作・米づくりに興味がある方、上記の工程/作業量を前にひれ伏さなかった方、アニメ版を見て気になった方は是非プレイしてみてほしい作品ですね!

最後に、戦闘パートは一応爽快ではありますが、いろんな行動にキャンセルが効かなくて操作性はそこまで良くないと感じます。

引用・出典元:『天穂のサクナヒメ』より

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